第 2 回教区寺院セミナー

第13部寺院セミナー委員 圓光寺 山田義峰

11月16日、名古屋都市センターにて兵庫県神戸市須磨寺の副住職である、小池陽人師を招き「話し方」をテーマに講義をして頂きました。

講座1では小池師は在家出身であること、多摩ニュータウンという仏教とは全く縁の無い都会で生まれ育ち、母親の実家である須磨寺の副住職になるまでの生い立ち、また須磨寺で実際に檀家さんに話している法話を拝聴致しました。子供のころからの親友が鬱病になった事や、小池氏の祖母が亡くなった時のエピソードなど、小池氏が実際に体験した事をベースにお話をされており、聞いている側としてもイメージのしやすく、まるで法話に吸い込まれていくようなお話でした。

講座2ではYouTubeやTwitterなどのSNSを使ったお寺の活動、その活動から生まれた新たな可能性についてお話されました。小池氏はYouTubeチャンネル登録者数、約5万2000人。動画投稿数330本以上など非常に勢力的に活動をされております。また宗派を超えて「また会いたい和尚さん」を、法話を聞いて決めるH-1法話グランプリ第一回優勝されるなど多方面に活躍されており、檀家の減少、「寺院」と「家」も関係から「僧侶」と「個人」の関係への変化、お寺や仏教と縁の無い人へ偶発的に届く可能性があるなどYouTube法話をはじめた理由などもお話されました。その努力もあり、法務の仕事が増えたり、お参りに来られる方が増えた事、少しではあるが須磨寺の目の前にある商店街に活気が戻った事など、村起こしの一環としても貢献ができたなどのお話をされ、最後には撮影の際の目線でしたり、背伸びをした内容は話さない、どれだけ長くても10分以内などのテクニックもき教えて頂きました。

今回の講義を通して、小池氏の布教に対する熱い気持ちがとても伝わってきました。自分が行ってきた活動が一人でも多くの人に届くようにと思う気持ちに、私自身も小池さんのファンになりました。更なるご活躍とご健勝をお祈りいたします。皆様も小池陽人で検索してみてください。

小池 陽人 師